イアシロチ化できる未来
かつて日本は資源の少ない中でも食料自給率100%で国民の食を賄い、しかもすべてがオーガニックであり、天皇陛下自らも新嘗祭などの行事で田植えや稲刈りをされるなど、深く自然農を中心とした安心で安全食文化に親しんできました。
そこに加え、職業も年齢も超えて教育は行き届き、礼儀を重んじる質実剛健な素晴らしい教育と、精神文化が根づいていた。19世紀より西洋文化との交流が始まって以来いつの日がこの素晴らしい文化が、図らずも崩され、現在に至っては非常に危険な事態にさらされているのです。
特に、JA解体、種苗法の改正に始まり、TPPの幕開けとともに、さらなる食料を積んだ黒船が、日本の食文化と古代種を脅かすことは間違いない状況にある。これからの日本の食文化においても、古来温めてきた、豊かで懐かしい文化や思想を思い出し、未来へ向けた文化を創造していかねばならないのです。
これらの考察は、相似象にも大まかではありますが著されていて、数十年前にこのような予測までしていたとは本当に、楢崎翁の洞察というか直観力には恐れ入ります。
イヤシロチ化というものを、住環境、食材を生み出す農業環境、商品を生み出す生産環境など、それぞれの立場で実践すれば未来は、安心安全な状況に置き換える事も可能なのです。
イヤシロチ化について、今一度考えてみましょう。