歴史をつなぐ
先般、太刀洗にある平和記念会館を訪れたのですが、非常に悲しく、辛い感情に包まれて帰ってきました。
要件は、ここの訓練所を卒業し、先の大戦でも御国のために戦いながら敗戦を迎えた方の、遺族から遺品をこの記念館へ寄贈したので、館長さんへその旨を伝えてほしいとと言う願いでした。
館長さんも、前々館長さんも大変快くお引き受け下さり、手続きその他は後ほどするとのご対応で、お願い事は済んだのですが、艦長さん方のご好意で、館内や、普段ご開放していなかった格納庫跡のご案内までしてくださり、とてももったいないご案内に感謝するばかり。
最新の施設の案内で、この展示コーナーに、終戦間近の激戦時期に開発された「神雷」と言う戦闘機が設置されていたんです。
これは零戦の真横に展示されていたのですが、異常に大きく感じます。
機体そのものは零戦と変わらない感じなのですが、尾翼の真後ろにプロペラがついているため、羽根が当たらないように、車輪の長さが異常に長い、と言うか高いのです。
この戦闘機は、実際には戦場で活躍はできなかったのですが、世界でも珍しい尾翼の後ろにプロペラがついていて、その戦闘能力は凄まじく、現在のジェット機の原点らしいのです。
その後格納庫もご案内していただきましたが、ここも保管が大変らしく、戦後70数年経ってようやく行政が買い上げたらしく、戦争の傷跡を残すべく、地主さんが個人で保管されたとのことでした。
このように、実際に被害や犠牲にあった方々のお話や、それを密かにじっと伝えてこられた方のご苦労話は、本当に無念と苦しさが伝わり、なんとも言えないものがあります。
歴史や、文化は、しっかりとん残さなければただの記録として残されても、後の方はなんのことかも分からず記録にも記憶にも残らないこともあります。
歴史や文化を忘れた民族は滅びるという世界の法則のがありますが、文化や技術は常に進化を遂げています。その進化が便利さをもたらせてくれるのも事実です。
全て、記録や保存すること、果たして良いものとも限りません。
が、私たちが受け継いできたカタカムナや、イヤシロは後世にも必ず役に足るものと確信しています。
あるべき姿を常に考察しながら、このイヤシロの文化や技術を大切に伝えていこうと思っています。
イヤシロでの疑問点や、知りたいことなど、なんでもお申し付け下さいね、必ず、お役に立つと思います。